株取引で借金をしてしまうパターンと返済方法

借金3

株取引は資産を増やす財テク方法の一つとしてよく知られていますが、場合によっては損をしてしまうこともあります。基本的に、株の売買は自己資金で行うため、損をしても資産が減ってしまうだけで済みますが、取引の仕方によっては証券口座に入っているお金よりも多くの損失を出してしまい、借金で穴埋めしなければならないことがあるので注意しなければなりません。

信用取引で空売りに失敗すると大きな損失を出しやすい

株取引で借金をしてしまう、あるいは借金をしなければならないパターンとしてどのようなものが挙げられるでしょうか。まず、もっともありがちといえるのが信用取引で損をした場合です。株取引には「現物取引」と「信用取引」と呼ばれる二つの取引方法がありますが、手持ちの現金で株を購入するシステムの現物取引と違い、信用取引では証券会社から足りない分を借りる形で自己資金の三倍までのお金を使うことができます。

そのため、損失額が自己資金を上回ってしまうことがあり、その場合、追い証と呼ばれる追加証拠金の請求が証券会社から行われるので、期日までに支払わなければなりません。

もし、信用取引に使った自己資金とは別に預貯金があれば、そこから追加の証拠金を払えばいいですが、自己資金以外に財産はないとなったら、借金をして返すしかなくなってしまうのです。

また、信用取引の場合、空売りと呼ばれる取引が可能なのですが、この取引はハイリスクハイリターンで大もうけできることもありますが、大損してしまうこともあり、大損の場合は自己資金の何倍もの損失を出す可能性があります。

株取引で損を出し、多額の借金をする羽目になるケースのほとんどは、信用取引で空売りに失敗したからということになるでしょう。

現物取引でも借金をする可能性はある

現物取引でも借金をしてしまうケースはもちろんあります。現物取引は信用取引と違い、証券会社にお金を借りることはありません。しかし、損をしてしまえば証券口座に入れていたお金が限りなく0円に近くなることはあり得ます。

そうなったとき、失ったお金をなんとしてでも取り返したいと考えて、カードローンなどでお金を借り、それを資金に取引を始める人は少なくないでしょう。ただ、それでもやはり損を出して口座からお金がなくなってしまえば、残るのは借金のみです。

株取引は競馬や競輪といったギャンブルと似通っている部分があり、絶対に正しいと思える根拠をもとに買ったとしても、必ず勝つとはいえないのです。

追加証拠金を一括で返済できない場合はどうすればいい?

では、株取引で借金をしてしまい、それが返済できないという場合はどうすればいいのでしょうか。まず、信用取引に失敗して口座のお金がマイナスになり、追加の証拠金を求められたけど払えないという場合は、債権者は証券会社ということになります。

証券会社には、カードローン会社のように、「早くお金を返せ」と何度もいってくるようなイメージはないかもしれませんが、もちろん、追加証拠金が支払わなければ普通に督促を行ってきます。返済方法は、カードローンと違い、借りたお金を分割で返済するという契約にはなっていないため、一括で入金が原則です。

ただ、マイナスが100万円近い、あるいはそれを上回るという場合、一括での返済はなかなか難しいでしょう。分割で返済する以外には無理ということなら、証券会社にそれを伝えて認めてもらえるよう、頼み込むしかありません。

証券会社の多くは、最初、追加証拠金の分割返済は認められませんといってくる可能性が高いですが、何度もお願いすることによって認めてくれることはあり得ます。ただ、基本的に分割返済を認めてくれる証券会社でも、10年かけて120回払いで返すといった風に、あまりにも長い期間での返済は拒否してくるかもしれませんので、証券会社の担当者とよく話し合って、折り合いをつけるようにしましょう。

追加証拠金をカードローンのキャッシングで支払った場合

追加証拠金をカードローンによる借金で支払ったという場合は、債権者は当然、カードローン会社になります。追加証拠金と比べると、カードローンは最初から分割での返済がデフォルトなので、その点ではかなり返しやすいといえるでしょう。

最初から数十回の分割で返済していくつもりなのであれば、カードローン会社選びが重要になってきます。利率が低ければ低いほど返済額は少なくて済むので、平均的に金利が低い傾向にある、銀行のカードローンから選ぶといいでしょう。

もし、不動産を持っているのであれば、それを担保にすることでさらに低い利率で銀行から融資を受けることができます。現物取引で損をして、さらに取引を続けるためにカードローンで資金を借りたものの、その資金も失ってしまったという場合はかなり大変なことになるかもしれません。

というのは、損を取り返すために種銭を借りて勝負を続けるという、ギャンブルにはまる心理と同じような感じで株取引を行っているので、次から次へとキャッシングを繰り返し、最終的に多重債務者になってしまう可能性があるからです。

借金を返さないとどうなるのか

株取引に失敗して多重債務者になった場合の対処

株取引に失敗して多重債務者になり、返済ができなくなった場合はどうすればいいのでしょうか。親兄弟などに代理弁済してもらうことが無理なのであれば、債務整理を行うのが無難といえるでしょう。では、債務整理において、「株取引での失敗」という借金の原因はどのような影響を与えるのでしょうか。

まず、任意整理ではほとんど問題になりません。というのは、債務者がお金を借りた理由を債権者に伝えるという法的な義務は存在しないからです。借金の原因がパチンコでの浪費であっても任意整理で債権者と和解することは可能なので、株取引での借金だからといって和解を拒否されるということはまずないでしょう。

ただ、原因がなんであれ、任意整理による和解自体をしないという貸金業者も少なくないので、その場合は任意整理とは別の手段で解決しなければなりません。裁判所で債権者と和解交渉を行う特定調停であっても、まず問題ないでしょう。

ただ、特定調停は返済できなくなったときに、短期間で債権者に差し押さえをされる可能性があるので注意が必要です。では、自己破産を選択する場合はどうかというと、任意整理よりは厳しいですが、株取引が原因だから免責を認めないという判断を下されることはほとんどないでしょう。

ただ、株取引にのめりすぎてしまった、という反省文は提出しなければなりません。